食品の異物混入は消費者に危害があるだけではなく、企業イメージの低下、製品回収など経済的損失も計り知れません。異物が何であるかを特定し、混入した原因を調べる必要があります。
異物同定検査は異物の種類によっていくつかの適切な確認方法を選択し、その結果に基づき総合的に判断します。
検査方法 | 異物種 |
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生物顕微鏡観察 | 植物組織、カビ |
金属顕微鏡観察 | 合成樹脂、金属 |
実体顕微鏡観察 | 昆虫類 |
赤外吸収スペクトル法 | 合成樹脂、植物性物質 |
元素分析(X線分析装置) | 金属類 |
培養試験 | カビ、酵母、細菌 |
形態観察+蛍光X線分析(EDX) | 金属片、鉱石、ガラス、陶磁器 |
形態観察+物性試験(燃焼試験や溶解試験、比重)、赤外吸収スペクトル法 | 樹脂片、ゴム |
カタラーゼ試験 | 昆虫類、毛髪、肉片など |